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心臓外科亜急性期の外来心臓リハビリはきっとくる(はず)!

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低侵襲心臓外科手術、心臓低侵襲治療が普及してきている

近年、心臓外科手術も低侵襲心臓手術(MICS)という低侵襲手術が沖縄県内(全国的に)普及してきています1。また、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)も普及してきています3。これらの低侵襲治療術後の患者様を外来で診察しますが、胸骨正中切開に比べて退院までの期間が短く2、日常生活に戻るのも非常に早いことを実感します。MICSの術後の心臓リハビリでは従来の胸骨正中切開に比べて活動度が高いことも報告されています4。そのこと事態は良いことなのですが、心機能へのリハビリ効果をもたらすには心臓リハビリ期間としては入院中だけでは不十分なのではないかと考えています。

MICS後心不全の改善はしばらくしてから

MICS-CABGや、TAVR後の患者さんを診察していると、心機能の改善はしばらく時間がかかる印象です。低侵襲心臓手術が普及していく中で、亜急性期の回復期の心臓リハビリが今後、ニーズとして高まると考えています。今まで、入院中に行っていた心臓リハビリが外来に移行していくはずです。MICS、TAVR後の心臓リハビリにも積極的に取り組んでいきたいです。

当院では心臓リハビリを一緒に取り組んでくれる理学療法士を募集しています。

参考文献

  1. https://j-mics.jp/greeting/
  2. Kazuki Hisatomi, Takashi Miura, Kikuko Obase, Ichiro Matsumaru, Shun Nakaji, Akihiko Tanigawa, Shunsuke Taguchi, Masayuki Takura, Yuko Nakao, Kiyoyuki Eishi, Minimally Invasive Valvular Surgery in the Elderly ― Safety, Early Recovery, and Long-Term Outcomes ―, Circulation Journal, 2022, 86 巻, 11 号, p. 1725-1732
  3. Yamamoto, M., Watanabe, Y., Tada, N., Naganuma, T., Araki, M., Yamanaka, F., Mizutani, K., Tabata, M., Ueno, H., Takagi, K., Higashimori, A., Shirai, S., Hayashida, K., & OCEAN-TAVI investigators. (2019). Transcatheter aortic valve replacement outcomes in Japan: Optimized CathEter vAlvular iNtervention (OCEAN) Japanese multicenter registry. Cardiovascular Revascularization Medicine: Including Molecular Interventions, 20(10), 843–851.
  4. Nakajima, M., Totsugawa, T., Sakaguchi, T., Yuguchi, S., Matsuo, T., Ujikawa, T., Morisawa, T., & Takahashi, T. (2017). Changes in the amount of physical activity in minimally invasive cardiac surgery. Journal of Physical Therapy Science, 29(11), 2035–2038.
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この記事を書いた人

沖縄北あんしん内科クリニック院長。専門は虚血性心疾患と心臓リハビリ。小学生時代は肥満児で柔道部に入部をきっかけに、ダイエットに成功した。以来、スキー、水泳、サーフィンなど様々なスポーツにチェレンジしている。自身のダイエットの成功体験を元に、医療のみならず、運動や食事など総合的なライフスタイル提案をするために2023年に自身のクリニックを開業する。

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