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高血圧に対する有酸素運動の効果

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有酸素運動のエビデンス

高血圧は有病率が高く、心脳血管疾患、腎疾患のリスクになります。有酸素運動の効果を検証したメタアナリシス(複数の研究を統合して解析した研究)が発表されています1。Cao LとLi X(著者ら)は2018年7月までの科学的記事のデータベースを検索し最終的に基準を満たした14個の研究を研究対象としました。
結果として血圧は8週以上の有酸素運動で、血圧が優位に低下していました。また、心拍数も優位に低下していました。

運動の強度と時間

外来で、どのくらいの有酸素運動ならば良いですか。と質問を頂きますが、本来であれば、運動処方によって、心拍数をモニタリングして、意識しながら運動が良いではあります。また、米国心臓病協会(AHA)は中強度以上の運動を最低20分、週3回以上推奨しています。ただし、運動の強度についての推奨の強い根拠はありません。経験的な話になりますが、あまり目標が高すぎても3日坊主になってしまいますから習慣化するためにも、短い時間でも続けられる運動強度と時間がよいでしょう。運動が苦手な方、当院ではこれから始める方にとって、楽しく続けられる環境を創るお手伝いをしたいと考えています。

参考文献

  1. Cao, L, Li, X, Yan, P, et al. The effectiveness of aerobic exercise for hypertensive population: A systematic review and meta-analysis. J Clin Hypertens. 2019; 21: 868–876. https://doi.org/10.1111/jch.13583
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この記事を書いた人

沖縄北あんしん内科クリニック院長。専門は虚血性心疾患と心臓リハビリ。小学生時代は肥満児で柔道部に入部をきっかけに、ダイエットに成功した。以来、スキー、水泳、サーフィンなど様々なスポーツにチェレンジしている。自身のダイエットの成功体験を元に、医療のみならず、運動や食事など総合的なライフスタイル提案をするために2023年に自身のクリニックを開業する。

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