院長の山口怜です。実家は栃木県宇都宮市にありますが、100歳の祖母が実家に住んでいます。
令和6年8月現在、元気にピアノを弾いたり、歌ったり、計算ドリルをしたり、お肉を食べたりしています。
自分の担当させていただいている患者さんの中でも最年長になります。
祖母をみていると、よく笑い、よく食べています。
そして,血圧のコントロールが非常に良いです。
血圧と認知症
血圧と認知症の関係をみた研究は多数報告があります。
Lee らが2021年にHypertensionに報告した研究(1)では
脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の両方で収縮期血圧が120-130mmHgで
リスクが低いとなっています。
(すみません、話を簡潔にするために、結果のデータをざくっとまとめてしまいましたが..)
まとめ
皆、元気で長生きしてほしいと願っています。
100歳の祖母は薬をたくさん内服しています。
毎日、ニコニコしながら、笑顔で、食事のあとに大きな口をあけて、ガーっと一気に内服しています。
祖母の内服する姿と、祖母の血圧手帳の値と、ピアノを引きながら歌う祖母を想いながら
(はとぽっぽの歌声が頭からはなれません…)
降圧薬を処方させていただいております。
参考文献
- Lee, C. J., Lee, J.-Y., Han, K., Kim, D. H., Cho, H., Kim, K. J., Kang, E. S., Cha, B.-S., Lee, Y.-H., & Park, S. (2022). Blood pressure levels and risks of dementia: A nationwide study of 4.5 million people. Hypertension, 79(1), 218–229.
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