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「帯状疱疹」とワクチンの話

帯状疱疹とは?


帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(※水痘・帯状疱疹ウイルス)が再活性化することで発症する感染症です。体の片側にピリピリした痛みとともに、水ぶくれが帯状に現れるのが特徴です。多くの場合、痛みは皮疹とともに軽快しますが、高齢者ではその後も長く痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という合併症が起こりやすくなります。

高齢者が帯状疱疹になりやすい理由

加齢に伴って免疫力は徐々に低下していきます。その結果、若いころにかかった水ぼうそうのウイルスが再び活動を始め、帯状疱疹として発症しやすくなるのです。

特に50歳以上になると発症リスクが高まるとされており、日本では年間に約60万人が帯状疱疹を発症していると報告されています(厚生労働省, 2022)。

帯状疱疹後神経痛とは?

PHNは、帯状疱疹の皮疹が治った後も、数か月〜数年にわたって痛みが残る状態です。電気が走るような鋭い痛み、焼けるような感覚、触れるだけで痛むといった症状が続きます。

特に高齢者では、この痛みによって睡眠障害やうつ、不安、外出の減少など、生活の質(QOL)を大きく損なうことが知られています(Johnson et al., 2014)。

ワクチンで予防できる

帯状疱疹はワクチンによって予防可能です。現在、日本では2種類のワクチン(生ワクチンと不活化ワクチン)が使用可能で、いずれも50歳以上の方を対象としています。

そして2024年4月から、多くの自治体でこのワクチン接種が公費助成の対象になります。これにより、自己負担が大幅に軽減される見込みです。

まとめ

  • ご自身やご家族の健康のために、ぜひこの機会に予防接種をご検討ください
  • 帯状疱疹は高齢者に多く、強い痛みとPHNを伴うことがあります
  • PHNはQOLを大きく低下させ、長期間のつらさが続くこともあります
  • 予防にはワクチンが有効で、4月からは公費での接種もスタートしています

当院では公費接種できますので、事前にWeb予約やお電話の予約をお願いいたします
(4/14から予約での接種を開始します)

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この記事を書いた人

沖縄北あんしん内科クリニック院長。専門は虚血性心疾患と心臓リハビリ。小学生時代は肥満児で柔道部に入部をきっかけに、ダイエットに成功した。以来、スキー、水泳、サーフィンなど様々なスポーツにチェレンジしている。自身のダイエットの成功体験を元に、医療のみならず、運動や食事など総合的なライフスタイル提案をするために2023年に自身のクリニックを開業する。

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